2009.05.30鳥取にて

水木しげるロードとカニ漁獲量日本一

境港 水木しげるロード
写真フレーム

妖怪の街で。産地直売センター。

水木しげる先生から学ぶものが沢山あるところだった


さらにこの日も空はどんより。しかしこの日はこれが良かったのかもしれない。鳥取県は境港にある水木しげるロード(妖怪ばかりの道)を通るからだ。米子駅には0番ホームがある。そこには皆さんご存知、ゲゲゲの鬼太郎のキャラクター達がお出迎え。そこから目的地の境港まで連れてってくれる。米子駅~境港駅は1つずつ妖怪の名前がついているのが面白い。始まりの米子駅はねずみ男駅。終着駅の境港は鬼太郎だ。

さて、境港についたらどう回れば良いのか分らないので案内所へ入る。スタンプラリーをやっていて100円購入。それをまわれば色々見れるとの事。しかも、全てスタンプを押すと完走証明書をくれる!大人なのにちょっとドキドキワクワクした(なにせこういうのやるの初めてですから)。※街歩いてると子供達がむっちゃ楽しんでやっていたので家族にオススメです。でも普通に面白いのでカップルなどにもオススメ!

いざ、参らんと歩くと、そこらじゅうに妖怪の絵やら、鬼太郎関係の物品の販売、歩道には妖怪の像が沢山並んでいる。今やそのブロンズ像は133体もあるらしい。適度に撮影ボランティアをしながら歩いていて入ったお土産ショップ。水木しげる先生の漫画原稿やちょっとした資料、取材記事などがあった。その中で自分は取材記事に一番惹かれた。「なまけものになりなさい」という水木先生の金言がある。その記事の内容は「世間のルールより、自分のルール」というのに集約されるだろうか。記憶に刻む意味も込めて、一部抜粋して書き記そうと思う。

~「水木しげる先生の言葉より」~
一度肩の力を抜いて、なまけてみる。そうすれば、自分の好きなことが見えてきます。自分が幸せな存在である事も実感できるはずです。
五十代、六十代ではわからないかも知れませんが、八十歳にもなれば人間がやることなんて誰しも似たり寄ったりだというのがわかりますよ。

特に後半の2行が心に響いた。ちょうど自分もそんな風に思ってたからだった。この記事を読んで、片腕の妖怪漫画家を先生と呼びたいと思った。こんなに有名なのに僕は水木しげる先生が左腕を無くしていたなんて全く知らなかった。街の至る所に彼の人生の足跡を見ることが出来る。いくつもの店に手書きのサインや絵、写真がおいてある。※そんな先生の記事は、ウェブアルバムの写真を拡大すれば文字を読んでいけると思います。

そんなこんなで水木先生の深みにふれ、先生から産み出された妖怪たちにも愛着が湧くと尚、面白くなってきた。スタンプラリーも結構必死にやる。しかしこれがまたかなりしんどい!36個全部集めるのは結構至難の業かと思います。そこそこ歩くし、見逃したりするし、、、。

途中、とあるお豆の専門店に入った。「豆とも」というお店。ここはかなり凄い。何十種類もの味付けされた豆が沢山おいてある。抹茶ミルク、キャラメル、さくら、ニンニク、カレー味、ごま、みそ南京、杏仁、、、etc。豊富すぎて何が何やら。しかもそこの凄い所は、それを全部試食出来るということ。店のカウンターの50%を商品の陳列ではなく試食に割いている。ドンドン試食を薦めてくれる。んでまた、見事に全部旨い!凄いなぁここと思った店がありました。そして、例によって私お世話になりました。「お金なくてお腹空いてるんでしょ?」と試食バカバカ薦められて、本当にたっくさん食べさせて貰いました。お礼にと思い、1つ買っていこうと思ったら「そんな事はしなくて良いよ!」と。色々心配して頂き、2人のお母さんに「また来ます」とお約束した。

そのまま、水木しげるロードを続きで歩いていくと最後の方に、水木しげる記念館がある。ここにもスタンプラリー。子供に混じりバッチリ押す。中に入るにはお金がいるので入るのを止めました。「豆とも」にもまた来る気だし、このロードは結構楽しいので次の楽しみに取っておこうと思った。横に、無料で入れるスペースがあり、有名人のサインが沢山おいてあった。その中に、数時間前に来たらしいAIRケイの愛称でおなじみプロテニス選手の錦織さんの写真とサインがあった。同じ日に来てたのかということよりも、水木しげる記念館の人たちの迅速さに驚いた。「ここは、、、きっとつぶれないだろうな」と思った。

ロードも終着点まで来たがスタンプがまだ全部押せていない。折り返してまた探しながら歩く形だが、その先にある日本一のカニの漁獲量を誇る港へ行ってみたかった。歩くと結構な距離があり、ずーっと前を、見ても人影は無い。まぁ普通バスやらレンタルサイクル使うんやろなと思いながら、歩けば着くと歩き出す。地図上で見ても30分あれば届きそうなもんだった。昔の人はどんなけ歩いてたんやろな~、凄いな~と旅をしているとよく思う。街並みも始めてだったので色々見ながら歩いていたら漁港へ着いた。

旅に出る前からやりたかった事、漁港(市場)を見学して何かわかっているのに「それ何ですか?」と聞いて、海鮮類を食べさせて貰うと言うのを実行してみたいな~とワクワクしていた。実際に中に入ると人は少なかった。遅い時間という問題もあるらしかったが、一番はインフルウイルスの影響だそうだ。そうは言っても、市場に並ぶ海鮮類は新鮮。初めての漁業市場にテンションがあがる。「どれも旨そ~!そして多分安いんやろなぁ!」何て思いながらキョロキョロしてたら、キャッチに捕まり「これ食べてみて」と鯵のみりん干しを渡される。お~カルシウム…と思い食べたら当然買ってと言われる。しかし僕は日本一周しててお金ないのでスミマセンというと、もう一切れくれた。「ありがとうございます。次来たときにはちゃんと買わせて貰いますね」と約束し、他のお店も見る。「お兄さん、今ならカニ安くしておくよ」と新たなキャッチ。カニ1枚1500円にしてくれると…確かに安い…。誰かに送ろうかと考えたが、さすがにそこまでの余裕は無い為、今回は断念した。日本一周しててって話をしたら、何故かカニの身を二つくらいくれた。久々のカニ!!旨かった~!!カニ大好きです!でそのおばちゃんにも、また来たときは買いますとお約束して、また歩き出す。そしたら次の店でもまたキャッチに…。しかし、同じように説明すると今度は反応が違った。

大阪風の反応で「あらぁ~!この子、ヒッチハイクとかで日本一周してるんやって~!」と周りに言いふらす。スタッフの人が面白そうやなとワラワラ出てきて色々と質問される。それに答えると、気に入って頂けたのか、カニの身をたらふく食わせてくれた!「し、し、幸せ・・・」。「あんただけじゃない、これまでもこういうのは何度もやってきたし、どうせお客さんには試食でバンバン出すんだ。あんたに出しても、お客さんに出しても同じ事だよ」。ふ、深い経営理念による坑道。きっとここはその考えを持っている限り潰れないだろうなと思った。それにそれだけじゃない、そこの「丸八水産」というお店の方々は何とおにぎりをその場で握ってくださり、温かいレモンティーとパンを出してくれ、「北海道の漁港に行った時は、俺の名前出してみろぃ!」とその尋ね先の人の連絡先を書いた名刺をくれた。そのなかに、80歳にして、いまだ現役、現場に出ているボスおばあさまとお話をさせて頂く。非常に面白く話が合う。「あなたはその歳にしてはしっかりしているし、色んな事に気付いているわね」と何度も言われた。うんうんと優しくうなずき話を聞く姿がとても印象的だった。ホントに「丸八水産」の方々に気に入って頂けたのか最後に帰る時、ふりかけのパックとチロルチョコを頂いた。お腹も心もいっぱいになった僕は「必ず、また来ます」と約束して水木しげるロードに戻っていった。※本当に、この丸八水産はオススメです。商品が良いのはもちろん、何よりスタッフの方が良い。境港に行ったら是非よって見てください。

水木しげるロードに戻っていると、先日「足立美術館」に一緒に入った女性二人とまた出会った。たまたま旅路が重なった。これも偶然だが、縁だな~と思い撮影ボランティア。2人はレンタサイクルで周っていたので「ほな、さよなら~」とまた別れた。(しかし、結局この人たちとは帰りの電車でまた一緒になるという偶然を生む。今後もずっとこんなのあるかも知れないな。)

水木しげるロードでまた「豆とも」の前を通ったので、閃き中へ入る。「これ、さっきのお礼です」と言って、丸八水産で頂いたふりかけを渡そうとする。「気持ちだけ受け取るからそれはあなたが食べなさい」と戻される。そして、逆に抹茶ミルクのお豆を一袋頂いた。これはさっき僕が試食をしていた時に、一番美味しいです!と言っていたやつだった。感謝を想いの分しっかりと伝えた。「必ず、また来ます」と約束した。心の中ではもう、境港は旅を終えた後に必ず来ようと決まっていた。※後日、新聞に載った後、2人から新聞見たわよ頑張ってねというお電話まで頂いた。本当に感謝です。

スタンプラリーも何とか終わり、案内所に持っていくと完走証を頂いた!何か達成感があり凄く嬉しかった。そして、境港のとあるポストに入れると、妖怪の消印を押してくれるサービスがあるので手紙を書くことに。しかぁし!もう電車の時間が無い事と、お店が閉まってしまうという事で、無理やり交渉して、妖怪のスタンプをポストカードやら封筒に押して送る事にした(消印では無いけど、境港に言った事は分る)。さぁこの妖怪手紙は誰に届くのでしょうか。

そんなこんなで丁度雨が降ってきて、ヒッチハイクでの移動はしんどいと判断。米子でもう一泊して、明日に次を目指す事にした。あぁ~水木しげる先生ロード楽しかった!!そして漁港は美味しかった!!!


■今日の戴き物:豆ともの抹茶ミルク豆、試食品の豆をたんまり、パン×2、ふりかけ、おにぎり、カニの身(たらふく)、温かいレモンティー、チロルチョコ4個、北海道の漁港で助けになる名刺、水木しげる先生の人生、妖怪スタンプラリー完走証

◎撮影ボランティア:本日28名/旅でのトータル576名 
◎代弁ボランティア:本日0名/旅でのトータル4名

【涙は心のスイッチ 米田真介】


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